すぷらうと
- I・T 様
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支援学校を卒業後、すぷらうと(就労移行)にて就職に向けた訓練を開始。
2年間の就労移行での訓練の中、すぷらうと内では作業訓練を主に行い、働く習慣を身に着けていく。働く習慣や、ビジネスマナーを学んでもらった後に、企業内実習等に挑戦。
企業内実習では働く姿勢を評価され、就職内定をいただくが、本人の希望する企業様では無かったため、内定を辞退。本人が本当に働きたいと感じる職場を、一緒に継続して探す。
そんな中、企業実習にて挑戦させていただいた、川村義肢株式会社様に本人は就職したいと強い気持ちが出来る。そんなタイミングで就労移行2年という期限を迎える。本人の就職に対する気持ちの高まりを維持し、また本人へ大きな環境の変化が無いように、すぷらうと(就労継続支援B型)に期限満了後移籍してもらい、同じ環境下で就職に対する支援を継続。
川村義肢株式会社様に大変惚れ込んだ本人は、色々な部署で企業実習に挑戦させていただき、本人に合う職場と仕事にめぐり合う。本人が希望する会社で、企業様も本人に合う環境と仕事を見つけ出していただいた結果、就職内定を獲得して、就職が決まる。
就職後本人は定期的に働いた感想等を伝えに来てくれる。また仕事以外で自分が今課題としていることに対して相談に来てくれている。就職後も、本人の相談できる場所としてすぷらうとを活用いただいている。
利用開始時本人の課題
- 就職に対するイメージが無く、
支援学校卒業後であり、
働く習慣は無かった - 働く環境に近づけた
すぷらうとの環境で
仕事を中心に訓練をしてもらう - 結 果働く習慣が身につき、
自信を持つ
働いてお金を稼ぐ喜びを知る
- コミュニケーションが苦手
特に男性と話をすることに
難しさを感じる - 事業所内での
コミュニケーションの学習、
自主製品の販売会での接客練習、
余暇活動での雑談、企業実習での
実践等に挑戦してもらう - 結 果雑談等が出来るようになる
企業実習等の始めての場所でも、
相談、質問が行えるようになる
人前でも発表が出来るようになる
就職後、社内の発表会で表彰される
- ストレスを感じやすい
他者の行動が気になる - ストレスの対処法、
他者の行動の受け止め方、
ストレス発散方法の検討を実施 - 結 果ストレスと感じたことに対しての
受け止め方に、ゆとりが出来た
利用の感想
本人
- ・色んな経験をすることが出来て、本当に良かった。
- ・今後はお世話になった人に恩返しがしたい。
- ・焦ることなく訓練をすることが出来た。
ご家族
- 良かった点
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- ・本人特性をよく理解して、支援に入って下さったことが
良かった。 - ・企業実習から就職に結びつき、納得した就職が出来た。
- ・就職後のフォローもきっちりしてもらえた。
- ・本人特性をよく理解して、支援に入って下さったことが
- 成長したと感じた点
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- ・他の利用者さんとの協調性が出来た。
- ・周りに目がいくようになった。
- ・他利用者さんと遊びに出かけたり、
行動範囲が広がった。 - ・一人でも遠出が出来るようになった。
- 今後の伸び代
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- ・もう少し販売会等でお米を売っている姿が見たかった。買いに行きたかった。
利用のメリット
- 訓練で多くの経験をしてもらい、自分の好き嫌い、得意不得意を見つけてもらった。
- 本人に合う仕事を、じっくり焦ることなく探すことが出来た。
(2年間という期限がある就労移行の期間満了後も、同じ環境で就労継続支援B型に
移籍して一貫した訓練が可能。) - 就職後も支援を継続。
- Y・G 様
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支援学校卒業後すぷらうと(就労継続支援B型)を利用開始。支援学校卒業してすぐの利用であり、働くという習慣は無い中でスタート。本人はコミュニケーションが苦手であり、人の多いところ、男性に苦手意識が強く出る。すぷらうとの訓練では、働く習慣を身に着けてもらうべく、仕事を中心に頑張られる。最初は、仕事をすると疲れた様子を強く見せておられたが、訓練を継続することで、働く体力、習慣が自然と身についていかれる。そんな中、仕事への精度、スピードがどんどん高まり、本人に任された仕事を、予定よりどんどん早く終わらせるようになる。自分の仕事が早く終わり、その空いた時間で他の仕事を任せるため、部屋の移動を行ってもらうと、先ほどまでの自信みなぎる様子から、急に様子が変化。先ほどのまでの一緒に仕事をしていた仲間と違う、人が少し多い、男性が多い等で仕事のスピード、精度が大きく低下してしまう。(仕事は以前にも経験しており、難なく行える難易度)環境の変化と、コミュニケーションの苦手意識が強く見られる状況であった。そこで、普段慣れた訓練スペースに少しずつ仲間を増やして仕事に挑戦してもらったり、男女比を変化させたりすると、環境、仲間に慣れて、仕事や部屋を切り替えても、何でも自信持って取り組む姿が見えるようになる。
コミュニケーションにおいては、困ったことや悩み等を人に打ち明けることが出来ず、相談が出来ないという課題があったが、利用開始後から毎日日記をつけてくれ、その日記に一言書いて返すというコミュニケーションを職員とスタートした。日記を通じて色んな事を伝えてくれるようになり、次には日記の内容で言葉での相談や、雑談が行えるようになる。
そんな本人は今、仕事を自信もって行い、人と話すのが苦手と言っていた本人が、後輩に仕事を教えてくれるようになる。すぷらうとの仕事のプロとして現在大活躍中。
えいじくらふと
- M・N 様(男性)
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M.Nさん(以下:Mさん)とえいじいくらふと(以下:事業所)との出会いは、今から7年半前になります。Mさんは、以前に長くお勤めされていた事もあり、事業所に通いながらもう一度就職を目指す事を強く希望されていました。事業所では、日々の作業はもちろんの事、企業実習にチャレンジしたり、求人にも積極的に応募されていました。
ところが、なかなか良い結果にはつながりませんでした。Mさんは面接になるととても緊張してしまい、自分の事をうまく伝えることが苦手でした。事業所では何度も面接の練習をくりかえし行いました。いつもまじめに取り組んでいた掃除の訓練にも力を注ぎました。Mさんは気乗りしませんでしたが、将来をみすえて金銭管理のアドバイスも行いました。実際の面接で、うまくいかない事で大きな声を出してしまった苦い思い出もありました。
月日は流れ、そんなMさんにチャンスが訪れました。とある病院での清掃のお仕事に応募しました。面接ではやはり緊張感があって、うまく話せない場面もありましたが、まじめなMさん自身を見て、トライアルでの採用を決めてくださいました。不思議なもので、あれだけ就職を目指していたのに、いざ採用が決まると他を応募したくなるなど、Mさんは気持ちの揺れと戦っている様子でした。
今ではトライアルも無事に終えて正式に雇用され、現場の方々の配慮や関係機関の支援もあり、休まず元気に働いておられ、ちょくちょく事業所にも顔を出してくれています。
- M・K 様(男性)
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M.Kさん(以下:Mさん)は、えいじいくらふと(以下:事業所)では一番の古株で、開所時から在籍されています。その当時はたくさん通う事ができていましたが、心身の不調により少しずつ通えなくなり、今から9年前には全く通う事すらできなくなってしまいました。気持ちは通いたいのに、体がついていかない状態で、自宅から出るのも難しくなりました。
そこで、短期入所等の社会資源を利用して、自宅から出て通所につなげるよう取り組みました。その結果、ようやく月に1~2回通っていただけるようになりました。また、決して無理をせず、でも目指しやすいようにとの事で、月5回通所という目標をMさんと掲げてみました。この目標を達成するのに5年の月日を費やしました。その間、ご家族、親族、関係機関の協力も大きかったのですが、何よりMさんの事業所に通いたいという気持ちが、一貫して衰えなかったのが最も大きかったように思います。
余暇活動で出かけたり、支援員とお話しをするのが大好きなMさんは、今では週2回通所を可能にし、目下週3回通所に挑戦されようとしています。正直なところ、作業に取り組む時間は日々の調子に左右され、少なくなってしまっているのが現状ですが、例え時間がかかろうとも、少しずつ一歩ずつ以前の状態に近づけるよう、語らいを大切に向き合う毎日です。
- S・I 様(女性)
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M.Mさん(以下:Mさん)は他機関様からのご紹介で、わんせるふ(以下:事業所)の自立訓練(生活訓練)の一員となりました。お勤めの経験もあってか、受け答えもしっかりとされ、他のメンバーともすっかり打ち解けておられます。しかし、ご気分にやや波がある一面も持ち合わせておられ、持ち前の明るさが鳴りを潜めてしまう日もあれば、これまでの経験則から他のメンバーに対して、少し高圧的に接してしまうといったこともありました。
現在、グループホームで暮らしておられるMさんとは、事業所において生活面に主眼を置いた支援に日々取り組んでいます。限られた期間のなかで、できることを一つでも増やしていくこと、他者との協調性を育むこと、社会の一員としてのふるまいや見られ方を意識すること、かけがえのない自分自身をもっと大切にする気持ちをもってもらうべく、目標や課題と向き合いながら対話や実践を繰り返す毎日です。
わんせるふ
- M.M様(女性)
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M.Mさん(以下:Mさん)は他機関様からのご紹介で、わんせるふ(以下:事業所)の自立訓練(生活訓練)の一員となりました。お勤めの経験もあってか、受け答えもしっかりとされ、他のメンバーともすっかり打ち解けておられます。しかし、ご気分にやや波がある一面も持ち合わせておられ、持ち前の明るさが鳴りを潜めてしまう日もあれば、これまでの経験則から他のメンバーに対して、少し高圧的に接してしまうといったこともありました。
現在、グループホームで暮らしておられるMさんとは、事業所において生活面に主眼を置いた支援に日々取り組んでいます。限られた期間のなかで、できることを一つでも増やしていくこと、他者との協調性を育むこと、社会の一員としてのふるまいや見られ方を意識すること、かけがえのない自分自身をもっと大切にする気持ちをもってもらうべく、目標や課題と向き合いながら対話や実践を繰り返す毎日です。
- O.Y様(男性)
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O.Yさん(以下:Oさん)は支援学校を卒業後、わんせるふ(以下:事業所)の自立訓練(生活訓練)の門を叩き、ともに歩む一員となりました。当初は、さまざまな分野での経験不足が否めず、コツコツとできることを増やしていきながら、集中力や体力の向上、言葉遣いといった社会性のスキル習得を目指して取り組みました。
時が経ち、今は事業所の就労継続支援B型に在籍しているOさんですが、作業に向かう姿勢にかつての面影はなく、集中して取り組まれており、体力のいる納品などにも積極的に関わってくれるようになり、とても頼りになる存在の一人となりました。ただ一方で、約束の時間を守るということや、一社会人として正しい言葉遣いを意識して用いるということについては、まだちょっとだけ課題が残っているのが現状ではありますが、今日も明るく元気に事業所を盛り上げてくれています。
保護者様の声
- U様今までは一方的に話をしてきたが、今は会話になる。話を聞く姿勢も出来てきた。
- T様家での積極的な手伝いをしてくれるようになった。
- Y様働くという自信が付いてきたように見える。
- U様生活リズムが安定したので、安心している。
- K様色んな事が出来るようになり、何歳になっても、人は成長するのだと実感した。
- F様困ったときに、人に相談できるようになったことが一番うれしい。
- M様嫌そうな様子を一回も見せず、通い続けている環境に、驚いている。
- Y様就職の相談の他にも、生活の相談にものってくれて、実際に良いグループホームを紹介してくれた。
- U様面談の際に働く我が子の姿を見たが、真剣に仕事に取り組み、社会人になったと感動した。
- M様親はいつまでも世話ができないので、自分で生活できるようになるべく、新規事業には大変期待している。
- Y様親なき後の事を考えるとどれもしたい事で、自立訓練については家だとなかなかしないので良い事業だと思う。いずれグループホームを考えてはいるが、団体生活ができるのかが心配。
- S様ショートステイを利用できる状況ではあるが、全く知らない人との関わりに対し、なかなか一歩を踏み出せないでいる中で、育永会で新規事業ができるなら利用させたい。
- F様新規事業はどれも興味深い事業なので期待している。
- T様自立に向け訓練できる場があればありがたいので利用したい。
- Y様今すぐではないが、将来的には育永会の色々な事業を利用したい。
1日の流れ(すぷらうとの場合)
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01
9:10
到着→一日の準備
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02
9:30
掃除・ラジオ体操・朝礼
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03
10:00
午前の訓練(作業)開始
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04
12:00
昼食・お昼休憩
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05
13:00
昼礼・午後の訓練(作業訓練)開始
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06
15:00
学習カリキュラム ※カリキュラムの無い曜日は、作業訓練を行います。※カリキュラムの内容により時間変更有り
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07
15:30〜16:00
片づけ、日報記入、終礼、帰路へ